39週目2日、木曜日。
夜、9時半。
シャワーを浴びようとバスルームに入り、裸になってトイレに座る。
すると、小さな容器を裏返しにして水に入れて、ひっくり返して空気を抜く時にするような「ポコン!」という音が聞こえ、何かがそこにハマった感覚がした。
するとピンクの水が、シャーってトイレに流れ出る。
これは、破水ですか?
は、破水ですよね?
慌てて、「破水したかも」と外に呼びかける。
ぴよ君とみうママが、駆けつける。
後から考えると、裸でトイレに座る私……を見られたのか……。
病院からは、「破水は、緊急じゃないから、落ち着いて準備をして2時間以内に病院に来て」と言われていた。
電話をする必要はない。
が、みうママ大慌てで、「早く行こう。早く行こう」と言う。
ぴよ君、若干慌て気味。
必要なものは、準備はできていて、半分ぐらいは車に積んでいたし、カーシートもセッティング済み。
この日、朝一でシャワーを浴びて、その後、マタニティヨガとNSTをしに病院へ行っていた。
帰ってきてから、何度もシャワーを浴びたいなと思いながら、この時間に。
「破水したら、シャワーは浴びないで」と言われていたので、
シャワーは我慢して、ナイト用のナプキンを付けて病院へ。
夜なのでフリーウェイが空いていて、家を出てから約10分。
10時前に病院到着。
ホスピタルツアーで指示されたように、病院のバレーパーキングに車をつけるが、誰もいない。
これまたツアーの時の指示に従い、インターフォンで呼び出す。
すぐに車椅子を持ってきてくれ、車はそのままにして中へ。
車の中でも着いてからも、羊水は、そんなに漏れたりはしなかった。
Labor & Deliveryに行き、受付。
「どうしたの?」
「破水したっぽい」
「何週目?」
「39週目」
「OK」
ということで、まずはトリアージ室へ。
8畳ぐらいの個室。
入院着に着替えてベッドへ。
入院着の下は、下着なし。
知ってはいたけど、これじゃぁ羊水が漏れるよぉ。
担当は、アフリカン・アメリカンのおばちゃん看護師さんと超若いきれいな中東系のお医者さん。
破水の診断。
子宮口の開き具合、3cm。
子宮口から赤ちゃんの頭までは3cm。
ということで、分娩室へ。
続く……。